コラボ小説 | ナノ
 ‐闇に咲く花‐ 6

夕闇が辺りを染めた頃。
『snow forest』の作業場下、広がる一室。一番奥の椅子に座って、ネーヴェは人を待っていた。
ネーヴェは昼間とは違う服を着ていた。白いシャツに緑のネクタイを締め、青い飾り紐のついた緑のスーツ。髪はバレッタでまとめて上にあげている。
ネーヴェのもう一つの姿―軍人としての姿だ。
その時、ギイッと軋んだ音が響き、扉が開いた。


「お待たせ、ネーヴェ」

「リアラ、久しぶり。若も一緒に来たのね」

「おう」


リアラの後ろから、若―ダンテがひょっこりと顔を出す。


「キッサは?」

「まだ来てないわ。リアラ達が一番ね」


若はリアラと一緒に来たから早かったのよね、とネーヴェが言うと、若はうるせえ、と拗ねた顔で返す。その時。

ギイッ

再び扉の軋む音が響き、影がネーヴェの元に飛び込んできた。