コラボ小説 | ナノ
 happy Halloween party! 4

「「Happy Halloween!」」


そう言うと同時に姿を現した二人。雪菜とたまごねこだ。二人とも魔女の格好をしている。
雪菜は襟と袖が紺色の紫のドレスを着ていた。身体のラインに沿ったそれは普段なら彼女が着ないもので、胸元で紺色のリボンが揺れる。頭には小さなとんがり帽子がちょこんと乗せられている。
たまごねこは縁がオレンジで彩られた紫の短いマントをまとっていた。胸元でピンクのリボンが揺れる。中には白いワイシャツと黒いワンピースを着て、頭には雪菜と同じ小さなとんがり帽子がちょこんと乗せられている。手には灰色の手袋を着けていた。
驚いた顔をする皆に大成功という顔をして二人は笑う。


「ではでは、魔女さんがお菓子をばらまいちゃうよ!」

「えいっ!」


雪菜の掛け声と共に、二人は両手を勢いよく広げる。ぱあっとオレンジ色の物が辺りに散らばる。皆がそれを拾い上げてみると、飴玉だった。


「チョコ取った人はラッキーだよ!」

「これか?」

「お、おじさん当たりー!」

「お、みっけ」

「初代も当たりー!それ、二つしかないからね!後はないよ!」


キャッキャとはしゃぎながら下りてきた二人に、皆が笑みを溢す。
二人が席に着くと、髭が雪菜に近寄ってきた。