コラボ小説 | ナノ
 happy Halloween party! 3

「悪い、待たせた」


声の正体は初代だった。隣にはバージルもいる。初代は下に向かって手を振ると、軽い足取りで階段を下りてくる。
初代は犬男の格好をしていた。黒いベルトの付いた紅い上着を羽織っている。黒いジーンズを履き、頭と腰に黒い犬耳と尻尾がついている。
バージルはミイラ男の格好をしていた。青いジーンズを履き、上半身には包帯が巻かれている。頭にまで巻かれているため、包帯の隙間から銀髪が覗いている。


「あの二人は?」

「もう少ししたら来るぞ。何かみんなを驚かせたいんだと」

「早く来ればいいものを…」

「まあまあ、そう言うなってバージル。まあ、俺としてはあの格好だけでもみんな驚くと思うけどな」

「あの格好?何か変なもんでも着てんのか?」

「いや、別の意味で。特に雪菜の格好は驚くかもな。あんたなら」

「?」


髭のみならず、バージルを除くその場にいた皆が首を傾げたその時、2階から大きな声が響いた。