コラボ小説 | ナノ
 happy Halloween party! 2

「若、髭さん、ご飯できましたよ」


キッチンから顔を出したのはリアラだった。
リアラは狼女の格好をしている。胸元と裾がふわふわしたファーがついた白いワンピースを着ており、長い手袋のようなものをつけている。首には白いファーが、頭と腰には白い狼の耳と尻尾がついている。
リアラを見た髭はぽつりと溢す。


「…ずいぶん胸元開いてるな」


髭の言葉に、リアラは頬を赤く染め、困ったように答える。


「あー、その…。ねこちゃんの意見でこうなったみたいで…」

「あー…。嬉々として語ったんだろうな、あいつ…」


相変わらず、初代とリアラのことになると暴走するな、と内心思い、髭は肩を竦める。


「で、その衣装考えた本人達は?」

「自分が衣装着てないから着てくるって言ってましたよ。朝から仕事入ってましたし、着替えるひまがなかったんだと思いますよ」

「ふーん…」

「もう少ししたら来るだろう。とりあえず席に着いてくれ」


二人が話していると、リアラの後ろから2様が顔を出した。その手にはパスタの皿を持っている。
2様は死神の格好をしていた。フードと小さな悪魔の羽根付きの黒いマントを羽織っている。ボロボロの裾から黒いシャツが覗き、黒いジーンズを履いているため、全身真っ黒だ。唯一違う色のマントの裏地の紫が目立っている。
返事をして席に着くと、髭は肘をつく。


「そういえば、初代とバージルは?」

「初代はねこの部屋の前で待機中だ。ねこに一番に見てほしいからって待たされてる。バージルは食事ができたら下りてくると言っていた」

「じゃあ、バージル呼んでくるか?」

「いや、初代も知ってるから、初代が呼んでくれるだろう」

「そうか」

「なーなー、まだか?俺もう食べたいんだけど」

「もうちょっと待って、若。もうすぐで来るから」


リアラが若を宥めていると、2階から声がかかった。