コラボ小説 | ナノ
 happy Halloween party! 1

今日は10月31日、ハロウィンである。
日本ではまだそれほど浸透していない行事だが、街に出れば店の至るところにハロウィンの飾りつけがされ、飴やチョコ、仮装用のグッズが並べられる。そんな中、この行事を見逃すまいと盛り上がっている場所がここにも一つ。リアラ達の住む事務所だ。
事務所内はかぼちゃや蝙蝠の飾り、オレンジと黒のモールで飾りつけられ、いつも食事に使っているテーブルもオレンジの布が敷かれていた。


「なーなー、今日のメシって何?」

「かぼちゃのスープにかぼちゃのサラダ、それにパスタとピザだと」

「かぼちゃ多くねえ?」

「ハロウィンだから、だと。まあ、ピザもあるしいいんじゃねえか?」


リビングで今日の夕食について話している若と髭。
ソファに寄りかかっている若はゾンビの格好をしている。赤いシャツとジーンズを着て、開いたシャツからは包帯と継ぎはぎのペイントが覗いている。首にはクロスのチョーカーをつけている。
ソファに座る髭は吸血鬼の格好をしている。白いシャツに黒いマントを見にまとい、口から鋭い牙が覗いている。
二人が話していると、キッチンからひょこりと誰かが出てきた。