コラボ小説 | ナノ
 6日目 26

そしてそろそろ別れの時。
髭は今一度鏡のことについての確認をした。


「それで、だ。ディーヴァ、本当にこの鏡は割らないで取っといていいんだな?」

「何度も言わせないでよ。この鏡はとっておくの…。ね、リアラお姉ちゃん」

「うん。私達の事務所で大切に保管するわ」

「…お前もそれでいいんだな」

「ディーヴァがそうしたいってんなら、オレもその願いをかなえてやるだけさ。何かあっても守るしな」

「ハハ!そうだな!」


若とディーヴァの頭に手を置き、ぐりぐりと撫でながら髭は豪快に笑った。
若のそれよりもはるかに広くて大きな手のひらだ。


「わ、何しやがる!!」

「なんだかパパにされてる気分だよぉ…」

「ハハハ!娘と息子か!確かに2人はそんな感じだな!!」

「パパー!…なんちゃってね!」

「やーめーろーっ」


恥ずかしいのかその手をどけようとする若と、なんだか嬉しいのか珍しく悪乗りするディーヴァ。
リアラはそれをほほえましく見守った。