コラボ小説 | ナノ
 6日目 18

しかし、それだけでは物足りなくなったのが、後ろを陣取るこの男…。


「なあリアラ。オレは、限界までスピードあげても構わないんだぜ。お前のスピードはそんなモンじゃないんだろ?お前の全力、オレに見せてみろ!!」

(ダンテ…言ったわね〜、なら全力でいくよ!)


やはりダンテ達と同じで好戦的な部分があるのが悪魔の性質、というものなのか。
リアラは若の挑発にいとも簡単にのってしまった。
その途端、駆ける足に魔力をまとわせて爆発的な瞬発力を生み出す。
音速…とまではいかないが弾丸のごとき凄まじいスピードでリアラは大空を文字通り『走った』。


「う、わ…っ!!」


高速すぎて流れる景色を見ている暇など皆無。
ディーヴァは叫ぶことも出来ず、舌を噛まぬよう気を付けるので精一杯だった。