コラボ小説 | ナノ
 6日目 15

同じようにして毛並みに顔を埋めるディーヴァが少し目線を上げると、鮮やかな瑠璃色とかち合った。
リアラは顎でクイクイと背を指し示す。
乗れ、ということらしい。
若はディーヴァを抱えて、リアラの背中にそっとまたがった。


「よろしくな、リアラ」

「失礼します…」

(ちゃんと掴まっていてね)


ディーヴァは痛くないよう気を付けながら毛並みに掴まり、若はディーヴァを後ろから支えた。


(では、散歩に行きましょう!)

「ああ、気を付けて行って来いよ」


髭はクスリと笑みをこぼすと、事務所の入り口の扉を開け放った。
そして、2人がきちんと掴まったのを確認したリアラは床を蹴って、飛び出すのだった。