▼ 6日目 2 夜中。下弦の月に限りなく近い月が、部屋の中を照らす。その月明かりが神秘的に照らし、リアラの白い肌をよりいっそう際立たせた。鏡越しのリアラを見た時、正直もう会えないかと思った。もう2度と、こうして触れることが出来ないのではないかと思った。でも、こうして隣にいるだけでお互いの熱を感じる。このぬくもりは本物だ。「お前とまた会えてよかった、リアラ…」鏡越しではなく手を伸ばせばすぐ届く距離。髭は眠る彼女の頬をそっと手の甲で優しくなぞった。