コラボ小説 | ナノ
 5日目 21

髭はゆっくりとリアラを地面に下ろすと、座る彼女に屈んで視線を合わせる。


「リアラ、その嬢ちゃんを守ることはできるな?あいつの攻撃が当たらないように守ってやっててくれ」

「そんな、私も戦います!」

「まだ喉が治ってないだろ、それに、俺達が戦ってる間は誰がその子を守ってやるんだ?」

「…っ」


リアラはキュッ、と唇を引き結ぶ。ふいに、不安そうに服の袖を掴み、ディーヴァが見上げてきた。


「リアラお姉ちゃん…」

「ディーヴァちゃん…」


そうだ、ディーヴァは戦えない、ましてや普通の女の子なのだ、自分が守らなくてどうする。


「…わかりました」

「いい子だ」

「ディーヴァのこと頼むな、リアラ」


髭がリアラの頭にぽん、と手を置き、次いで若も同じようにすると、二人は悪魔へと視線を移す。