コラボ小説 | ナノ
 5日目 15

「ん…」


小さく唸り、ディーヴァは目を開けた。


「ここ、どこ…?」


木や花などの植物が植えられ、きれいに整備されているのを見る感じ、どこかの家の庭なのだろう。
キョロキョロと辺りを見回すディーヴァの背後から、突然声がかかった。


「目が覚めたかい?」

「!」


ディーヴァが後ろを振り向くと、そこには自分に道を尋ねてきた男性がいた。あんなことをした理由を問い詰めようとディーヴァは身体ごと後ろを振り向こうとするが、何か黒い触手のようなものに縛られていて、身体を自由に動かすことができない。


「ごめんね、こんなことをして。もうすぐで解放されると思うからさ」

「なんでこんなことをするの!?」

『決まってるじゃない、氷の半魔をおびき寄せるためよ』


ふいに女性の声が響き、男性のすぐ隣に自分達を襲ったあの悪魔が姿を現した。


「!あなた、2日前にあたし達を襲った…!」

『お久しぶり、天使さん。もうすぐあの半魔が来るだろうから、おとなしくしててちょうだいね』


にっこりと笑って悪魔が言った時、男が何かに気づいたように顔を上げた。