コラボ小説 | ナノ
 5日目 12

ジリリリリン!!!

穏やかな空気を切り裂くかのように、突然電話が鳴り響いた。だるそうにソファから立ち上がり、ダンテは受話器を手に取る。


「Devil May Cry?…ああ、そうだが…ふーん、わかった」


返事をして受話器を置いたダンテに、リビングの掃除をしていたリアラが尋ねる。


「依頼?」

「ああ、街外れの森で悪魔が大量発生してるんだと。ちょっと行ってくるわ」

「私も一緒に行こうか?」

「いや、雑魚悪魔っぽいし、オレ一人で行くよ。すぐ戻ってくるから、リアラは留守番頼むな」

「ん、わかった」


赤いコートを羽織り、リベリオンを背に担ぐと、ダンテは事務所の扉を開ける。


「行ってらっしゃい、気をつけてね」

「ああ、んじゃ行ってくる」


手を振るリアラに後ろ手に手を振り返すと、ダンテは事務所を後にした。