コラボ小説 | ナノ
 5日目 10

「ね、ダンテ。私この世界に来てね、一つ気づいたことがあるの」

「なんだ?」


ダンテがたずねると、リアラは笑顔で答える。


「世界が違っても、『ダンテ』の優しさは変わらないんだなあ、って。魂も、とっても優しい色をしているもの」


だからね、とリアラは続ける。


「その優しさも含め、ダンテの気持ちはちゃんとディーヴァちゃんに伝わっているから。だから、そんなに心配しなくても大丈夫だよ」


リアラの言葉にダンテは目を見開くと、フッ、と笑みを零す。


「…そっか」

「うん」


頷くと、二人は自分のカップに口をつける。
穏やかな空気が、二人を包み込んでいた。