▼ 5日目 6
「じゃあ、行ってきます!」
「行ってらっしゃい、気をつけてね」
「うん!」
手を振り事務所を出ていくディーヴァにリアラも手を振り返す。
パタン、と扉が閉まると共に手を下ろし、リアラは後ろを振り返った。
「…で、ちょっとは反省した?」
「ハイ、スミマセン…」
リアラの視線の先には、正座したダンテがいる。
あの後、リアラの『ダイヤモンド・ダスト』で氷漬けにされたダンテはやっとのことで氷から抜け出したが、ディーヴァにしばらくの間正座するように言われ、15分程この体勢のままだった。さすがに足が痺れてきている。
大きなため息を吐くと、仕方ないという風にリアラは言った。
「今度からはああいうこと言わないでね。ほら、早くご飯食べちゃって、片付けるから」
「ちょっとタンマ…足が痺れて、立てねえ…」
「すぐ治るでしょ?まあ…立てるようになってからでいいから」
正座って、けっこう大変なのかもしれない。そう思いながら、リアラは洗濯をするために風呂場へ向かった。