コラボ小説 | ナノ
 4日目 61

もうこれ以上は脳が警告を発する。
味わったことのない変な感じ…見たことのない世界へと行ってしまいそうだ。
この場合はカタカナにした方がいいのだろうか。
いや…やめておこう。


「や、やめて…ダンテ……はぁ、んぅ……」

「へぇ?…本当にやめてもいいのか?」

「…え……。でも、あの…その……」

「冗談だ。オレの方はやめる気ないしな」


間髪をいれず、さらに深く舌を捻じ込むダンテ。
熱くなったダンテの舌がねっとりと上顎や歯列をなぞりあげ、ダンテの唇がディーヴァの舌を強く吸う。

ゾクゾクゾクッ!!
背筋を何かが走る。


「…はぁ…ァ……あ、ンンッ」


自分が出したとは思えない甘い声が漏れてしまった。
今まで出していた吐息とは違う少し甲高い声。
これをリアラお姉ちゃんが聞いていたらどうしよう…。
いつもならばそんなことを考えるだろう。
だが、そんな思考ができないほどダンテから与えられる刺激と快感で、ディーヴァは何も考えられなくなっていた。
そして無意識に、ダンテよりも数倍細く白い左手が、何かをつかもうとするように虚空に伸ばされる。
ダンテはそれを視界に入れるや否や、右手でからめ捕り、そのまま背後の壁へとディーヴァごと押しつけた。
いわゆる壁ドンにも近いそれ。
今やディーヴァ自身もダンテの首に右手を回し、激しいキスという愛を一身に受け入れた。