▼ 4日目 58
ダンテに迫られているディーヴァは、手を前につきだして拒否をしていた。
「ダンテだめ!リアラお姉ちゃんにバレたら恥ずかしいってば!!どんな顔して会えばいいかわからなくなっちゃう」
「んなの堂々としてればいいだろ。オレ達が恋人同士なのは知ってるんだからさ」
恥ずかしいと、赤い顔で拒否してもダンテは止まらず。
相変わらずのぐいぐい押せ押せっぷりである。
「ってか、毎日毎日べろちゅーしようとしなくていいからね!?」
なんと!
普通のキスだけでは飽き足らず、毎日ディープキスしようとしてくるとのこと。
聞いていたリアラは、ディーヴァよりも顔を赤らめてしまいそうになった。
ダンテはディーヴァの顎を右手で掴み、強制的に上を向かせる。
そして熱のこもった視線でディーヴァを射抜くと、首を横に振った。
「…いやだ。だめもへったくれもねーよ、毎日お前とキスしたいんだからな。…もう我慢出来ねえ……オレ、これ以上おあずけ喰らったらマジで何するかわかんねぇ…」
真剣な眼差しがディーヴァを襲う。
ダンテが戦闘時以外で、こんな鋭い光を宿した目をすることはめったにないだろう。
…いや、初めて見る。
そんな鋭い視線で射抜かれたら、その辺の悪魔ならしばらく動けなくなりそうである。
思わずおとなしく抵抗をやめ、屈服したくなる。
だがディーヴァはその視線に臆することなく抵抗をみせた。
こんな行動はやめるよう必死で懇願していた。
「でもさ、ダンテ…今はやめよう?…ね?お願い」
「…わかった、もういい」
大人しく諦めてくれたようでほっとした。