▼ 4日目 55
頼んだもの全てが運ばれて来て、食後のお茶を飲みながら会話する。
「あ、そういえば父様について聞きたがっていたけど…。ディーヴァちゃんは何が聞きたかったの?」
「あ、それそれ。リアラお姉ちゃんのお父さんってゼクスさんって言うんだっけ。どっちが悪魔で、どっちが人間なのかなって」
「父様が悪魔で母様は人間。どっちもとても優しい自慢の家族だよ」
リアラは家族をとても大事に、誇りに思っている。
いかに大切か、どんなに自慢の家族であるかを、ダンテとディーヴァに嬉しそうに話して聞かせた。
「そっかぁ…。悪魔と人間の恋なんて、すごく素敵だよね〜。どんな出会いをしたかとか考えると、ドキドキしちゃう」
「天使と悪魔…ロミオとジュリエットみたいにスタートしたオレ達みたいだよな」
「えっ!まあ、うん…。あたし達の出会いはそんなにロマンチックじゃなかった気がするけど……」
むしろ死と血にまみれた恐怖の出会いだった気がする。
だが嬉しそうに言っているダンテに、そう言うのはやめておいた。
「ねぇねぇ、2人のなれそめがどんなだったかって知ってる?」
「なれそめ…?詳しくは知らないけど私が知ってる限りでいいなら話すよ」
「もちろん!」
ウキウキしながら、ロマンを求めて聞くディーヴァ。
リアラは昔聞いた両親…父親のゼクスと母親のフィーリアのなれそめ、出会いについてを2人にゆっくりと幸せそうに聞かせた。