コラボ小説 | ナノ
 4日目 53

周りの人達の不躾にも感じる視線が、痛いほどこちらに送られてくる。
リアラだけではない。
若も、ディーヴァも先ほどからじろじろと見られているのだった。
そのどれもが、好奇の目、見惚れる目、そして嫉妬の念のこもった物。
しかたがないとは思う。
髪色からしてもなかなかいないであろう、水色にも似たアイスブルーの髪を持つ自分。
反対側には綺麗な銀髪のダンテ。
中央にはあまり見かけない薄いティントグリーンの長髪のディーヴァ。
異色の組み合わせだ。
それだけで目をひくのに、そこへきて3人とも見目麗しく…美しさ、カッコよさ、かわいさを持つ。
リアラは氷のようなクールビューティーさを兼ね備え、ダンテは顔がすごく整っているといえるイケメン。
そしてディーヴァは目がくりくり大きい、ロリ巨乳(ここ重要)。
見惚れるのもわかるし、その隣にいるのがなぜ自分ではないのか…などとうらやむどころか嫉妬する輩も出てくるだろう。
しかしこれほどだとはリアラは思っていなかったのだ。
2人ともこの視線に慣れているのかしら…。
不思議そうに隣を歩く、ダンテとディーヴァを見やる。


(あ…)


慣れているのとは少し違ったようだ。
主にダンテが、ディーヴァが不届きな輩に見られていることに気がつかないよう先回りしたり、周りを睨んでこっちをあまり見ないようにと牽制しているようだった。
おかげでディーヴァ本人はそれらの視線にもダンテが頑張っていることにも気がつくことなくいたってのほほんと歩いている。


(ダンテ…苦労してるのね……)


なのにたまに報われないダンテ。
ちょっとかわいそうに思え、リアラは機会があればもっとダンテにやさしくするようディーヴァに進言しようと決めた。