コラボ小説 | ナノ
 4日目 51

この中で一番真面目で勤勉であろう、リアラが髭に聞く。
ディーヴァの勉学に対する真面目さはここでは除こう…数学の場合はたまに不真面目なことだし。


「それでダンテさん、その鏡は今どこに?」

「そっちの世界で転々としたあと…よくはわからんがどこかの人間の手に渡ってるようだ。悪魔のヤローも今頃血眼になって探してるかもな」


髭はハハッと笑い飛ばした。
ディーヴァは気になっていたことを聞いてみることにした。


「ねえダンテさん、ふたつ揃うとなんかあるの?」

「持ち主の悪魔が強くなる!」


笑ったまま言うが、それは笑いごとではない気がする。
リアラも若もディーヴァも、そう激しく突っ込みを入れたかったが、相手は『ダンテ』だ。
言っても功を成さないだろうと諦めるのだった。