コラボ小説 | ナノ
 4日目 45

お互いじっと観察したのち、ディーヴァが思い出したように挨拶し始めた。


「はっ!そうでした!初めまして、未来のダンテ!!あたしはディーヴァです。……あれ?でも、なんて呼べばいいんだろ。リアラお姉ちゃんみたくダンテさん?」

「髭とか、オッサンで十分だろ、オッサンで」

「いやそれはないでしょ。なんて呼べばいいですか?」


ケラケラ笑いながら、若が言う。
世界は違えど、相手は自分だというのにひどいもんだ。
ディーヴァは若をジト目で睨んでから、髭に聞いた。


「好きに呼べ。あと敬語なんかつけなくていい。よろしくな、ディーヴァ」

「そうですか。じゃなくて、そっか。んーと、…じゃあ、呼び方はダンテさんで。よろしくお願いします」


結局リアラと同じダンテさん呼びに落ち着いたディーヴァ。


「で、リアラ。それはどうしたんだ?」

「こっちでディーヴァちゃんに買ってもらいました」


それ、とは洋服のことのようだ。
リアラはすぐにそのことと理解し、手に入れた経緯を話した。
その瞬間、若は割り込むように叫ぶ。


「おいリアラ、オレの金で買ったんだろ!?訂正しろ、訂正!」

「……。ダンテに買ってもらいました」


はあ、とため息を吐き出してからリアラは言い直した。