コラボ小説 | ナノ
 4日目 43

髭はそのあとすぐに笑顔になると、素直な感想を述べる。


「へえ…。リアラ、かわいい格好してるじゃないか。一瞬誰だかわからなかったぞ」

「あっ!!……は、恥ずかしい。ダンテさん、あまり見ないでください…」


リアラは小さくなり、体を隠すように腕を交差させた。
そんなリアラに、若はこそこそ耳打ちでアドバイスする。


「恥ずかしがらないでもっとよく見せてやれって。本当はオッサンに一番に見せてやりたかったんだろ?」

「う…それはそうだけど…」


もじもじ、もごもご。
更に恥ずかしそうにリアラはうつむいてしまった。
せっかくおめかししたのにもったいない!
若はリアラの肩に手を置いて、半ば強引に鏡の方を向かせた。


「リアラ、かわいくなっただろ」

「ああ、かなりな。いつもこんな格好してくれてもいいんだけどな」

「そ、それは…。考えておきますぅ…」


ぼひゅん!
恥ずかしさと照れで、リアラの頭は沸騰寸前!湯気が立ち上りそうに真っ赤になってしまった。
今は自身の氷の技さえ溶けてしまいそうだ。
そしてリアラの語尾は、尻すぼみに小さくなっていった。
そんなリアラの服装は、色の系統こそ青系だが、いつもの白いコートやショートパンツのようなものとは真逆。
紺色のカーディガンに、ライトミントのフレアスカートという出で立ち。
カーディガンの中に着ているキャミソールは白く、赤いリボンが胸で小さく存在を主張していた。
足元は大人しい物を好むリアラらしく、グレーのタイツにブラウンのブーツという、非常に女の子らしい格好だった。