コラボ小説 | ナノ
 4日目 23

不思議そうに首を傾げて聞くリアラ。


「なら、どうしてこんな時間に帰ってきたの?」

「うん。あのね、用事があるって言って早退したの!」


てへっ!
そんな効果音がつきそうな言い方で言うディーヴァ。
非常にかわいらしいが、やってることはあまり誉められたものではない。


「用事あったの?」

「いや、ないよな。何でまた早退なんかしたんだか…」

「え、そんなの決まってるじゃん。リアラお姉ちゃんと一緒にいようと思ったからだよ」


ディーヴァは至極当たり前のようにケロリというが…。


「それって…」

「ただのずる休みじゃねーか!お前……悪い子だなーっ!!」


そういえばディーヴァは、いつもは昼食を用意していくが、今日はどうだろう。
何も用意されていなかった。
リアラに任せたのか、それとも単に忘れてしまったのかと思っていたが、違ったようだ。


「お前、さては最初からふける気だったろ」

「えへー」


ダンテは笑うディーヴァの頬をつまむと、左右にぐにぐにとひっぱった。
よく伸びる頬だ。


「んなことしちゃダメだろ。そういう悪い子にはお仕置きだ!」

「痛い痛い痛い!ごめんなさい〜!もうやりましぇん…」

「ったく…」


ようやく離れたダンテの手。
痕こそ残らなかったが、ひりひりしていて今も痛い。
ディーヴァは「あうう…」と唸りながら涙目でダンテを見上げた。