コラボ小説 | ナノ
 4日目 12

「ふぁぁぁぁ〜!!」


ディーヴァとよく似た表情、けれどまったく違う豪快なあくびをするのはこの男。
ダンテがボサボサの頭をさらして、キッチンへ入ってきた。


「はよ、ディーヴァ、リアラ」

「おはようダンテ」

「ダンテ、おはよ。遅いからそろそろ起こしに行こうかと思ってたんだよ」

「まじか。だったら寝たふりでもしてればよかったぜ。で、そのままベッドに引き摺りこ…」


途端ダンテの元に届く、冷たくも重い空気。
発生源を見ればディーヴァの後ろに佇むリアラである。
彼女はにっこりとした笑顔をこちらに向けていた。


「なんて言ったのかしら、ダンテ。もう一回言います?」

「ナンデモアリマセン」


笑顔なのに目が笑ってないし、しかも敬語になっている。
超こぇぇ。
ダンテは冷や汗まじりにそう答えた。