コラボ小説 | ナノ
 4日目 9

プレートに盛りつけられた朝食。
軽く焼かれたベーグルにはスモークサーモンとディーヴァの好物であるチーズ、そして新鮮なサニーレタスが挟まれ、食べられる時をいまかいまかと待っていた。
そのわきに添えられているのは、食欲をそそるバターの香りが鼻腔をくすぐるスクランブルドエッグ、そして簡単なサラダである。
あとは湯気を燻らせるミルクティーという朝食だ。


「いただきまーす」

「どうぞめしあがれ」


ミルクティーの中に、お砂糖代わりのはちみつを少し垂らして一口飲み、食事を開始。
はむっ!と大きな口を開け、ディーヴァはベーグルサンドにかじりついた。


「美味しい!チーズ美味しいよぉぉぉ!!」

「チーズ好きだものね。あ、ディーヴァちゃんったら、口の端にパンくずついてるよ」

「え、どこどこ?」

「ほら、ここ。……とれた」

「ほんとだ〜。ありがとう、リアラお姉ちゃん!」


子供っぽいと言ったら怒られそうなので言わないが、その様子は年相応の女の子に見えてかわいらしい。
リアラはほほえましく思って本日2杯目の紅茶を片手に、笑みをこぼすのだった。