▼ 4日目 7
「ふぁあ…、先に起きてたんだね。おはよう」
手に持ったお茶のカップの湯気がなくなってきたころ、目をゴシゴシしながらディーヴァが起きてきた。
「おはようディーヴァちゃん。そろそろ起こそうかと思ってたの。大丈夫?眠そうね」
「ん、大丈夫…」
「キッチン借りて紅茶淹れたけど、ディーヴァちゃんも飲む?」
「ありがと。キッチンは好きに使ってね。紅茶かあ…、そだね、ミルクたっぷりでお願いしたいなぁ…」
あふ、とあくびをかみ殺す。
ディーヴァはそう言い残すと、まだまだ眠そうにした顔を洗いに洗面所の方へ行ってしまった。
眠かろうが、時間に追われる。
そんな生活を送る学生や会社員は大変そうだ。
リアラはそう思うとともに、いつまでも怠惰に眠っているであろうダンテのことを考えた。
その耳を研ぎ澄ませれば、ダンテがまだ深い眠りについていることがわかる。
「はぁ…」
ディーヴァと比べた時のその真逆っぷりにリアラはため息を吐いてしまった。