コラボ小説 | ナノ
 4日目 5

結局今のままでは、鏡を通り抜けて帰ることも何もできない。
あまりにも情報が少なすぎるのだ。
ダンテが情報を集め、2人はまた夕方にこの場所で落ち合うことにした。
ダンテを映さなくなった鏡は、今はただの鏡。
寂しそうに佇む自分の姿が映るのみ。


「ダンテさん…」


夕方になったらまた会える。
でも、早く鏡越しではないダンテに会いたくてたまらない。
身が張り裂けそうになる思いをぐっとこらえ、リアラは鏡から離れた。