▼ 4日目 5 結局今のままでは、鏡を通り抜けて帰ることも何もできない。あまりにも情報が少なすぎるのだ。ダンテが情報を集め、2人はまた夕方にこの場所で落ち合うことにした。ダンテを映さなくなった鏡は、今はただの鏡。寂しそうに佇む自分の姿が映るのみ。「ダンテさん…」夕方になったらまた会える。でも、早く鏡越しではないダンテに会いたくてたまらない。身が張り裂けそうになる思いをぐっとこらえ、リアラは鏡から離れた。