コラボ小説 | ナノ
 4日目 3

ゴツン!
小気味いい音が響いた。


「っつ〜〜〜!!」


勢い余ったダンテの額がリアラの部屋の鏡にぶつかった音だ。
ぶつかった箇所がほんのりと赤く染まっている。


「だ、大丈夫ですか!?」


鏡に手をついて向こう側で唸るダンテを心配するリアラだが、これがもしディーヴァだったとしたらダンテより鏡の方を心配しそうな光景。


「ああ、大丈夫だよ。はは、恥ずかしいとこを見られちまったな」


一瞬ののちには、元通り治った額を髪をかきあげて見せたダンテ。
それを見て、2人はクスクスと笑いあった。
ひとしきり笑いあった後、ダンテは真面目な顔で本題に入る。


「何があったのかは、ネロからある程度聞いた。今はそのことでフォルトゥナに来てるんだが、リアラの魔力を感じてな…こうして飛び込んできたわけだが…」


鏡越しの会話。
鏡の中に映るリアラをまじまじと観察し、続けるダンテ。


「リアラ、お前はいったいどこにいるんだ。遠い場所なのか?言ってくれればどんなに遠い場所でもすぐ迎えに行く」

「あ…えっと、それが……」


困ったように苦笑して、リアラは今どこにいるのか、何があったのかを説明し始めた。