コラボ小説 | ナノ
 3日目 17

「こっちのダンテも料理はしないんだね。ダンテさんもそうだったけど…」

「やっぱりそっちも?ダンテってピザばっかりだもんね、よく太らないよねー」

「何回かはしたことあるってダンテさん言ってたよ。ダンテもしたことあるんじゃない?」

「ダンテが料理かあ…うわ、想像できない」


自分が来る前は家事すらまともにしていない様子だったのに、料理をする姿なんて想像すらできない。
こてりと首を傾げながら、リアラが呟く。


「そうかなあ…。ダンテさんは教えたらすぐにできてたよ?」


リアラの言葉に、ディーヴァはえ、と目を見開く。


「教えたらって…リアラお姉ちゃんトコのダンテは料理できるの!?」

「たまに一緒に作りながら教えてるから…。簡単な料理なら、いくつかできるようになったよ?」


ペペロンチーノとか、コンソメスープとか、と料理名を挙げていくリアラに、ディーヴァは心の中で思う。


(リアラお姉ちゃん、けっこうすごいのかも…)


リアラの行動力に呆気に取られていたディーヴァは、風呂から上がってきたダンテの声ではっと我に返ったのだった。