▼ 3日目 15
「大丈夫か?」
レイザードをブレスレットに戻したリアラの元に、二人が心配そうに駆け寄る。ディーヴァがぎゅっ、とリアラに抱きつく。
「リアラお姉ちゃん、大丈夫?怪我とかしてない?」
「頬がちょっと切れたけど、もう治ったから大丈夫だよ。ありがとう、二人共」
そう答えると、リアラは申し訳なさそうに眉を下げる。
「二人とも、ごめんね。私のせいで二人まで狙われることになって…」
「気にすんなって。それに、お前のせいじゃないだろ?」
「そうだよ、リアラお姉ちゃんのせいじゃないよ」
「ありがとう、二人とも…」
二人の優しさに、リアラはようやく笑みを浮かべる。
悪魔が残していった鏡を見やり、ダンテは尋ねる。
「とりあえず…あの鏡、どうする?」
「あの悪魔の気配はしないし…持って帰っても、いいかな?帰る手がかりになるかもしれないし…。悪魔の持ち物だから、ディーヴァちゃんは嫌だと思うけど…」
「気にしないで、確かにちょっぴり怖いけど、リアラお姉ちゃんが元の世界に帰る手がかりになるならいいよ」
「ありがとう、ディーヴァちゃん」
「決まりだな。なら、早く帰ろうぜ、暗くなっちまう」
「うん、そうだね」
頷き、リアラは鏡を拾い上げて二人とともにその場を後にした。