コラボ小説 | ナノ
 3日目 8

「わぁ、広いね…」

「でしょ?ここら辺で一番大きいショッピングモールなんだ」


感嘆の声を上げるリアラに、ディーヴァが説明する。
三人がやってきたのは、近くのショッピングモール。服や靴、食料品まで幅広く取り揃えているここは、ディーヴァとダンテがよく来る場所だ。


「まずは服かな。あたしがよく行くお店でいいかな?」

「うん」


頷くリアラを連れて、ディーヴァは服屋へ向かう。
歩きながら、ディーヴァはリアラに気になっていたことを尋ねる。


「そいえば、リアラお姉ちゃんは何歳?若く見えるよ」

「え、こいつ23だぞ」

「え゛!?」


ダンテの言葉に、ディーヴァは目を見開く。ダンテが敬語を使っていなかったから、てっきりダンテと同じか下くらいだと思っていたのだ。


「ほ、本当?」

「うん」

「うそ、ダンテより歳上じゃない!け、敬語…!」


あわわわ、と慌て出すディーヴァに思わず笑みを漏らし、リアラは告げる。


「気にしなくていいよ、さっきと同じように接して」

「で、でも…」

「私、そういうの気にしないから。それに、そのままで話してくれた方が嬉しいな」


そう言って微笑むリアラの横から、ダンテが会話に割って入る。


「そうそう、こいつもこう言ってるし、気にすんなって」

「ダンテはもうちょっと気にしてよ!もう…。じゃあ、お言葉に甘えて敬語はなしで話すね?」

「うん」


嬉しそうに頷くリアラの手を掴み、ディーヴァはかけ出す。


「じゃ、気を取り直して行こう!こっちだよ!」

「わ、ディーヴァ、オレを置いてくなよ!」

「反省させるために、年上への敬意のなってないダンテは置いていきまーす!行こ、リアラお姉ちゃん!」

「おい、待てって!」


楽しそうに笑うディーヴァに、慌てて追いかけてくるダンテ。
歳が近いゆえの和気あいあいとした雰囲気に、リアラは笑顔が絶えなかった。