▼ 3日目 3
(おっさんにあんな顔させられるのなんて、リアラくらいだろうな…)
初めて彼の事務所に行った時といい、今といい、ダンテがどれだけリアラを大事にしているかがわかる。リアラもダンテがどれだけ大切か話してくれたから、お互いに家族として大事な存在なのだとよくわかる。
組んでいた腕を解き、ダンテは口を開く。
「とにかく、調べてみなきゃわからねえな。坊や、依頼の場所に案内してくれるか?」
「ああ」
ソファから立ち上がりながら、ダンテは心の中で呟く。
(リアラ…)
無事でいてくれ、そう願いながら、ダンテはネロと共に事務所を後にした。