コラボ小説 | ナノ
 2日目 25

「で、どこで寝るかだが…」


世話になってる身だからと、リアラは昨日と同じくソファーを借りると申し出た。
が、ディーヴァの一言で一刀両断されてしまう。


「だーめ。体痛くなっちゃう」

「ああ。ディーヴァのベッドを貸してやるよ。そんでディーヴァはオレの部屋で寝る…と。な、ディーヴァ?」


ダンテもそれに同意したが、その思考はまたも変態である。


「うん。……といいたいところだけど、いいえ」

「え゛?」

「今日はあたしの部屋で一緒に寝よう!ね?リアラお姉ちゃん」


変態ダンテの策略には乗っからず、ディーヴァはリアラの腕に自分の腕を絡ませた。


「ええええ!オレは?」

「ダンテは1人で寝ればいいでしょ」

「そ、そんな…そりゃないぜディーヴァ。オレ、お前と一緒じゃないと安眠できないのに〜!」

「しゃらーっぷ!」


叫んだディーヴァはダンテを切り捨てる。
その威力たるや、バージルが使った閻魔刀の絶刀よりも強力。


「いつもは一緒に寝てるじゃねーかよー。ディーヴァのばかやろー…」


ダンテは地に手足をついてがっくりと落ち込んでしまった。


「ダンテ、なんか言ってるけどいいの?」

「いいのいいの、気にしたら負け!」

「そうなんだ…」


ちら、今一度ダンテの様子を見てリアラは苦笑する。
これがここのダンテとディーヴァの日常風景なのかもしれない。


「じゃあ、部屋にレッツゴー!ダンテおやすみ〜」

「ダンテ、おやすみ。ディーヴァちゃん借りるからね?」


嘆くダンテを残し部屋へ。
小さくかけ始めた月も、ダンテのその様子を馬鹿にするように照らしていた。