コラボ小説 | ナノ
 2日目 22

そう言ったと同時に暖かな光が背中に集結し、翼が出現する。
とても神々しい5枚の翼だが、残念ながらリアラの思ったとおりびしょびしょに濡れて重そうなナリをしていた。


「ようやく自分で出せるようになってきたとこなの。…必ず出せるとは言い切れないけどさ」

「そっか、綺麗な翼だね」

「ありがと。あと…ホラ、ここがその傷跡。翼の出てる時だけ見えるようになるの。変な仕組みだよねぇ…」


ディーヴァはつんつんと、右わき腹を指して、あっけらかんと笑う。
そこには痛々しい傷跡がケロイドとなって残っていた。
翼をしまえばまた傷跡が隠れるそうだ。
だが、傷が残らなかったといっても、心にはきっと深い傷が残っているはず…。


「痛かったよね…。治るといいのに」


リアラは何もなくなったその場所をいたわるようにそっと撫でた。