▼ 2日目 20
「え、ダンテ!?何してんのよーっ!」
「おお、ディーヴァの裸が見え…いてっ!!」
頭に氷柱が刺さっているにも関わらず、ディーヴァからの攻撃。
ディーヴァがダンテ目掛けて放ったのは、中身がたっぷり入ったシャンプーボトルだ。
それが顔面ヒットした。
「変態っ!こんな時まで覗きなんてサイテー!ダンテのバカッ!」
「こんな時じゃなかったら覗いていいのか?」
シャンプーボトルを顔にめり込ませたままダンテが聞くが、それを遮るのはこの方。
「そんなのディーヴァちゃんの姉役である私が許さないからね?」
にっこり笑顔を浮かべたまま、追い討ちをかけるようにダンテ目掛けて吹雪を発生させるリアラ。
ダンテはカチカチに凍りついた。
これもリアラが得意な技のひとつ、すべてを凍てつかせる『ダイヤモンド・ダスト』である。
「ありがとうリアラお姉ちゃん。でも、よくあの変態が来たのがわかったよねぇ…」
「耳と鼻は、ダンテに負けないよ?」
リアラの聴覚はその血筋ゆえか、ダンテのそれよりもかなり優れている。
ダンテの出す小さな音ですぐわかったのだった。