▼ 2日目 17
ちゃぷん…
「はぁ〜…ダンテにああやっていじられたあとのお風呂は格別だわ〜」
生き返る!とお湯の中からぐーっと伸びをして言うディーヴァに、リアラも同意する。
「そうだね、お風呂は気持ちいいよね」
薔薇香る大量の泡を湯槽に満たす。
リアラは、その泡を手にとってふーっと空気中に飛ばしてみた。
泡のひとつがディーヴァの鼻の頭に着地したため、そのおかしさにお互いカラカラと笑う。
「今日一日見て思ったんだけど、ディーヴァちゃん…、いつもああやってダンテにいじられてるの?」
「うん。リアラお姉ちゃんのトコのダンテは違うの?」
「んー…こっちのダンテほどではない、かな」
思い返す大事なあの人。
いじられることも多いが、こちらのダンテより落ち着いているし、考え方も行動も大人だ……と、思う。
いや、思いたい。
「いいなー。交換して欲しいよ…。たまに殺意すらわくもんね!」
あまりオイタが過ぎると、ディーヴァちゃんに殺されちゃうかもよ。
リアラは心中でダンテに忠告した。