コラボ小説 | ナノ
 2日目 12

リアラがここに来たことのあらましを聞くことになった。
リアラの目の前には温かなカップとソーサーが置かれる。


「コーヒー買ってなくて、紅茶で悪いのですが…」

「ありがとう、紅茶好きだから嬉しいわ」


ソファーにダンテとディーヴァで座り、リアラと向き合う。
ダンテがさりげなくボディータッチをしようとしてきたのを軽くはたいての会話だ。


「私はリアラ・フォルトゥナ。ダンテと同じ半魔よ」

「聞いてます。違う世界から来たってことも…。あたしは、」

「天使の血をひいた人間…ディーヴァちゃん、でしょう?」


何で知ってるの!?と、言いたげにびっくりするディーヴァ。


「ダンテからテレパシーで話して聞いたの」

「あ、そういえば2人はテレパシーが使えるんだったね。いいな〜」


ディーヴァの答えにくすくすと笑うリアラ。


「ふふっ。人はあまり好きじゃないんだけど、ディーヴァちゃんは好きになれそう。なんていうか…心が、魂がとても綺麗だから」

「?…天使だから?」

「天使は関係ないわ。魂には心が表れるから」


クエスチョンマークを頭に乗せたディーヴァを置き去りに、ダンテが質問する。


「なんで人間が好きじゃないんだ?オレ達は半魔…半分は人間だろ」


リアラは目を伏せ、語り始めた。