▼ 2日目 12
リアラがここに来たことのあらましを聞くことになった。
リアラの目の前には温かなカップとソーサーが置かれる。
「コーヒー買ってなくて、紅茶で悪いのですが…」
「ありがとう、紅茶好きだから嬉しいわ」
ソファーにダンテとディーヴァで座り、リアラと向き合う。
ダンテがさりげなくボディータッチをしようとしてきたのを軽くはたいての会話だ。
「私はリアラ・フォルトゥナ。ダンテと同じ半魔よ」
「聞いてます。違う世界から来たってことも…。あたしは、」
「天使の血をひいた人間…ディーヴァちゃん、でしょう?」
何で知ってるの!?と、言いたげにびっくりするディーヴァ。
「ダンテからテレパシーで話して聞いたの」
「あ、そういえば2人はテレパシーが使えるんだったね。いいな〜」
ディーヴァの答えにくすくすと笑うリアラ。
「ふふっ。人はあまり好きじゃないんだけど、ディーヴァちゃんは好きになれそう。なんていうか…心が、魂がとても綺麗だから」
「?…天使だから?」
「天使は関係ないわ。魂には心が表れるから」
クエスチョンマークを頭に乗せたディーヴァを置き去りに、ダンテが質問する。
「なんで人間が好きじゃないんだ?オレ達は半魔…半分は人間だろ」
リアラは目を伏せ、語り始めた。