コラボ小説 | ナノ
 2日目 10

「えっと…、さっきの狼、さん?」

「それが本来の姿、なんだよな?」

「ええ、そうよ」


ダンテとディーヴァが目を丸くしながら聞くと、リアラは腰に手を当てながら言う。
長時間の魔狼化とソファーでの就寝、少し体がこったかもしれない。


「ぜんぜん違う…なんて言うか、綺麗な人……」

「ありがとう」


素直な感想を述べるディーヴァに、笑顔で答える。


「なんでいきなり戻ったんだ?」

「わからない…。なんだかこう…体の奥から力がわいてきて、なにもしてないはずなのに魔力がぐんと高まったの」


半魔にしかわからない感覚。
2人が話し合う横で、ディーヴァはリアラの姿をどぎまぎしながら見つめた。


「なるほどな。でも、魔力がいきなりって……。昨日の晩、満月だったからか?」

「うーん、違うと思う」

「あ」


ダンテには、思い当たる節がひとつだけあった。