コラボ小説 | ナノ
 2日目 6

「昨日はごめんなさい、言いすぎました。ダンテと同じ半魔…なんですよね?」


相手は目を閉じているし具合があまりよくなさそうなため、聞こえているかどうかはわからない。
それでもディーヴァはそう謝らずにはいれなかった。


「早くよくなりますように……」


ちゅ。
閉じられた目と目の間、額部分に小さく口づけを落とす。
仕上げにと、よくなるようにおまじないをかける。
小さい頃、具合の悪い時に母親がしてくれたものだ。
天使の口づけは悪魔の血を持つ者にとって、力の譲渡になる。
この場合もそうだったようで、功を為したかリアラの呼吸は次第に落ち着いてきた。
その表情も険しいものから、徐々に安らかな寝顔へと変化する。