コラボ小説 | ナノ
 1日目 5

「はぁ、やっと終わったぜ」


依頼を終えた帰り道、歩きながらダンテは呟く。
悪魔が大量発生しているというから現場に行ってみれば、雑魚悪魔ばかりで、悪魔を呼び出している原因だった悪魔も大して強くなく、ただただ疲れるだけだった。


「もっと強い奴とやりたいもんだぜ」


ため息をつくと、ダンテは歩く速度を早める。早く事務所に帰って、ディーヴァに癒してもらおう。
だが次の瞬間、ダンテは足を止めた。


「………」


ふいに感じた、悪魔の気配。ダンテは辺りを見回してその気配を探る。


「…あっちか」


かなり距離があるのにこれほどはっきり気配が感じられるということは、よほど強い悪魔だろう。


「こりゃあ、少しは楽しめそうだな」


ニヤリと笑って、ダンテは踵を返して歩き始めた。