あの後、家に帰ると、父様が家の前で待っていた。
父様はすごく怒った顔をしていて、私はびくりと肩を震わせながらも、だめだと言われたのに行ってしまったのだから怒られるのは当たり前だと思い、俯き、大人しくした。
そうしたら、ふいに父様が私の頭を撫でた。
驚いた私が顔を上げると、父様は先程とはうって変わって心配そうな顔をしていた。そして、「気持ちはわかるが、もうこんなことはしないでくれ」と言った。
その言葉を聞いた途端、私の目からは涙が溢れだして止まらなくなった。泣きながらごめんなさい、と何回も謝ると、父様は優しく頭を撫で続けてくれた。
私の後ろではお兄ちゃんが優しく見守ってくれてて、私はやっと、心の底から安心できたような気がした。




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -