残りのアルケニーを狩り、小蜘蛛達も倒し終えた後、周りに悪魔がいないことを確認し、二人は少女に近寄る。


「大丈夫?」


少女の前に膝をつき、リアラが少女の頬を軽く叩くと、正気に戻ったのか、少女はぱちぱちと目を瞬かせてリアラを見つめる。


「あれ…?ここ…」

「気がついた?」

「お姉ちゃん、お昼に先生のところにいた人だよね?どうしてここにいるの?」

「あなたを探しに来たの。もう遅いから、早くお家に帰りましょう」


立てる?とリアラが尋ねると、うん、と頷き、少女はリアラと一緒に立ち上がる。


「お名前、教えてもらってもいい?」

「クレア」

「すてきな名前ね。じゃあクレアちゃん、お姉ちゃんと一緒にお家に帰ろっか」

「うん」


こくりと頷くと、クレアはリアラの手をぎゅっと握りしめる。
孤児院に向かうリアラとクレアの後ろ姿を微笑ましく見つめながら、ダンテはゆっくりと二人の後について行った。




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