「君はもしかして…リアラ、かい?」
穏やかで落ち着いた声。リアラは声のした方を振り向くと、目の前にいた白髪の男性に微笑みかける。
「お久しぶりです、スミスさん」
「やっぱりリアラかい!いやぁ、久しぶりだねぇ、何年ぶりだい?」
「五年ぶり、でしょうか」
「もうそんなになるのかい?時間が経つのは早いものだね」
「そうですね」
二人は久しぶりの再会に顔を綻ばせる。
スミスは金属の彫刻を手がけており、主に店のプレートを作っている。優しく落ち着いていながら、自分の信念を貫く男性だ。そして、リアラが今の愛銃を手に入れるきっかけにもなった人物だった。
「よかったら、私の店に来ないかい?色々と話がしたい」
「じゃあ、お言葉に甘えてお邪魔させて頂きます」
二人はこの場を離れ、スミスの家へ向かうことにした。