次の日、リアラが目を覚ますと、隣りにダンテの姿はなかった。代わりにベッドの側にある小さな棚に書き置きと銃の弾が一つ置いてあり、リアラは書き置きを手に取る。

『先に行ってるぜ。お前に会えるのを楽しみにしてる。
        ダンテ』

短いけれど、この言葉を言った時の彼の姿が思い浮かび、思わずリアラはくすり、と笑みをこぼす。
書き置きを胸に当てて、リアラは呟く。


「必ず行きます。だから…待っててください」


決意の込められた言葉を聞き届けたかのように、棚の上の弾が朝日を浴びてキラリと光った。




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