「…化け物、だと?」
シスのその言葉に、ダンテの中に怒りがふつふつと沸いた。
「てめえ等に無理矢理連れてこられて、実験に使われて…あげくには化け物扱いか?冗談じゃねぇ」
言いながら、ダンテは背に担いでいた大剣―リベリオンを手に持ち、シスに向けて突きつける。
「そいつは俺の知り合いの大事な人(やつ)でな。連れて帰らせてもらうぜ」
シスは自分に向けられた大剣に怯える様子もなく、にやりと笑った。
「どうぞ…連れて帰れるものならね」
シスがそう言うと同時に 、それが合図かのように 大量の悪魔が現れた。
「悪魔のお出ましか…そうこなくちゃあな」
ダンテは不敵に笑うと、悪魔の群れの中に飛び込んだ。