「「Drive!!」」
リアラの突撃による下からの切り上げとダンテの剣風による衝撃波が悪魔の身体で交差し、悪魔の身体が音を立てて崩れ落ちた。
ディアクトをアクセサリーの姿に戻すと、リアラは辺りを見回す。
「悪魔の体液でところどころ溶けちゃってる…依頼料はもらえなさそうね」
むしろ、修理代を要求されるかもしれない。ため息をつくリアラとは反対に、ダンテは何てことはないと笑い飛ばす。
「何とかなるだろ。いや、それにしてもさっきのはなかなかよかったな。技名でも考えるか」
「なりませんよ。ああ、明日、依頼主に謝らなきゃ…せっかくの依頼だったのに…」
ガックリと項垂れるリアラの肩を叩き、ダンテは苦笑する。
「まあ、仕方ないだろ。それより、怪我は大丈夫か?」
「あ、はい。もう治ったみたいですし…」
「そうか、ならよかった」
そう言って微笑むダンテにつられてリアラも微笑む。
「帰るか」
「はい」
頷き、リアラもダンテの後に続いて歩き始めた。