暗闇の中、ゆらゆらと大きな影が揺れる。
『今夜はこの店を狙うか…ふふ、旨そうな匂いがするぞ…』
「しゃべるところまであいつに似てるのね」
『!?』
突然聞こえた声に驚き、影は後ろを振り返る。そこには、赤いコートを纏った男と白いコートを纏った女がいた。
『貴様等、何者だ!?』
「うわ、ここまでそっくりとは…」
「ってことは、リアラが昔倒した悪魔の仲間でいいのか?」
「おそらく」
自分を前にしても動じない二人に、影ー悪魔は苛立つ。
『貴様等、無視するな!』
「無視してないわよ、うるさいわね」
「自己主張の強い奴だな」
やれやれと肩を竦め、ダンテはリベリオンの切っ先を悪魔に向ける。
「長々とお前の相手をする気はないんでな、さっさと終わらさせてもらうぞ」
『舐めるな、人間ごときが!』
叫び、悪魔は二人に向かって触手を鞭のようにしならせ、振り上げる。悪魔の攻撃を避けると、二人はそれぞれ武器を構えた。
「少しは楽しませてくれよ!」
「Mission start」