「ここか」
ある店の前で、二人は立ち止まる。
そこはどうやら質屋のようで、道に面したショーウィンドウには銃やナイフなどが値札付きで並べられている。
二人が店に入ると、店の主人であろう男が顔を上げた。
「いらっしゃ…」
「よお、久しぶり」
男に向かって、知り合いかのようにダンテは声をかける。男は目を見開き、ダンテを指差しながら口を開いた。
「あんた、昔武器を売りに来た…」
「覚えてたか」
「そんな赤いコートを着てるのなんて、あんたくらいだよ。もしかして、今回の依頼を受けたのはあんたか?」
「ご名答」
「あんた、デビルハンターだったんだなあ…」
しみじみと呟いた後、男はダンテの後ろにいたリアラに気づく。
「後ろのべっぴんさんはあんたの連れか?」
「ああ、俺の仕事のパートナーだ」
「リアラと言います、よろしくお願いします」
「ああ、よろしく。ここらでは珍しい礼儀正しい子だな」
「まあな。とりあえず、依頼内容を確認したいんだが」
「ああ、そうだな。今回、あんた達に頼みたいことなんだが…」
そう言い、男は話し始めた。