翌朝。惜しみながらも家の前でゼクスと別れ、リアラは町の港に来ていた。腰のベルトには、腕のブレスレットと同じように二つの銀のリングが交差した物に、ダイヤの形をした刃がつき、振り子のようにゆらゆらと揺れている。普段、ディアクトを持ち歩くために形を変えたのだ。


(帰ったら、さっそく鍛錬しなきゃ)


もちろん、道中でも鍛錬はするけれど。そう思いながら、リアラは来た船に乗り込む。


(ダンテさん、ピザばっかり食べてるだろうから、帰ったらご飯作らなきゃ)


無意識にダンテのことを考えながら、リアラはフォルトゥナの町を見つめる。その後ろを、紺色のコートと白い服が通り過ぎていった。




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -