その頃、フォルトゥナでは。


「リアラ、そろそろ昼食にしよう」

「あ、うん」


ゼクスの言葉に頷き、リアラはレイザードをブレスレットの姿に戻すと歩き出す。
三日前、三ヶ月ぶりにフォルトゥナに戻ってきたリアラは港に着くやいなや、すぐにラーミナ山に向かった。山の麓まで来ると真っ直ぐに家に向かった。扉を開けてくれた父の姿を見た瞬間、久しぶりに会えた嬉しさに珍しく父に抱きついた。父は驚いたように目を見開いていたが、柔らかく目を細め、優しく頭を撫でてくれた。
その後、父にダンテに会うまでにどんなことがあったか、そして縁あってダンテの事務所に住み始めたことを話した。父はずっと自分の話に耳を傾けてくれ、一日目はそれで終わってしまった。
次の日は午前中に鍛錬、午後には見回り、それが終わったらゆっくりと二人で話をする、そういう時間を過ごした。三日目の今も父を相手に鍛錬をしていたところだ。


「父様、何か食べたい物はある?」

「そうだな…何か温かい物が食べたいな」

「じゃあ、グラタンなんてどう?」

「いいな」


親子仲よく並びながら、二人は家へと向かった。




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