DMC×魔女パロ | ナノ


▽ 覚えることはまだまだある 19

「それで、話の続きだけれど、私達魔女は魔法を使うために杖に魔力を通すけれど、ダンテ達魔獣は自身の魔力で武器を作っているからすでに魔力が通っている…私の考える魔女と魔獣の武器への魔力の込め方の違いはこんな感じなんだけど、この違いって戦う時にすごく大きな差になると思うの」

「大きな差…戦える体制を整えるまでの時間ってこと?」

「そうね、それもあるわね。特に二撃目からはこっちが魔法を発動するより、あっちが攻撃してくる方が早いからその差は大きいわね」

「戦いとなれば数秒の差でも致命的な差となるからな。特にお前のように魔獣を捕らえる仕事をしている魔女は致命傷を負う確率が高くなる、何かと対策をせねばならんだろう。お前の場合は銃だな、弾丸に魔法を発動するための陣を書いているんだろう」

「ええ、そうよ。私と同じ仕事をしている魔女達の中にも同じような方法を取っている人はいると思うわ」

「そっか、それなら攻撃する時の時間差は少なくできるし、事前に用意しておけばいいもんね」

「ええ、この方法だと攻撃だけじゃなく防御にも使えるし、使う物は魔法陣が書き込める物ならなんでもいいから緊急の時にも使えるわ。道具を作るのが得意な魔女ならこの方法が戦いに使えるんじゃないかしら」

「道具かあ…身を守るのにはそういうのも有りかも。今度何か作ってみようかな、ダンテの炎で」

「オレのかよ」

「私の考えはこんな感じですが…どうですか、死神さん?」


自分の意見を話し終えたリアラは死神の方を振り返る。訪ねられた死神はああ、と頷く。


「中々面白かった、魔獣と戦う事が多いお前らしい意見だな」

「ありがとうございます」


丁寧に頭を下げるリアラに満足そうな笑みを浮かべ、死神は視線を滑らせる。


「さて、今度は誰に話させようか。そうだな…ディーヴァ、お前が話してみろ」

「えっ、あたしですか!?」

「魔女の勉強会なのだから、魔女が意見を述べるべきだろう。心配するな、トリはルティアにやらせるからな」

「えー、私が最後…?」


死神の言葉に露骨に嫌な顔をするルティア。指名されてしまったディーヴァはうーんうーんと悩みながらも何かを思いついたようであ!と声を上げた。

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